Prince Hamlet @ Frederic Wood Theater (UBC) #PuSh
2019年1月25日金曜日 曇り 夕方に晴れて真っ赤な夕日を見ることができました。
18時に現地へ。本日のボランティアはBox Office.
といっても、発見されたチケットをアルファベット順に並べるほかは、全くお役にたてませんでした。なぜなら、英語が不十分なこともありますが、この Prince Hamlet は、Def People, つまり耳の聞こえない人でも楽しめるものだったからです。主役の女性が、主にASL(American Sign Language)、つまり手話をしていましたが、全演者がセリフを手話を用いながら演じるという、画期的なものでした。真ん中には、彼らの席が設けられ、また入場も19時から優先して行われました。
つまり、開場18時半、耳が聞こえない人たちが19時に入り、それから19時半に開演。
私もチケットをいただき、一番後ろの席から楽しませてもらいました。
実は、昨日開演だったのですが、演者のうち誰かが急病で休演になったため振替で多くの人が訪れ、またバンクーバーから1時間ほどスカイトレインでいったところにあるASLのカレッジの教授が5人もきていました。(これはここの学生でボランティアをしていた女の子 Rey に教えてもらいました。まだ23歳とは若いなあ)街の名前は複雑で2回聞いても聞き取れなかったので、諦めました。スペルを聞けばよかったかな。家に帰って調べてみると、UBCにもコースがあるし、いくつか出てきました。
ジョージ・ブラウン・カレッジ(フルタイム:Bachlor)
UBCのコース(初心者向け1週間サマーコースもある)
Sign Language (American) | UBC Extended Learning (ExL)
バンクーバー・コミュニティ・カレッジ(公立)
ASL and Deaf Studies (Full-time program) - Vancouver Community College
もちろん、耳が聞こえないことで、嫌なことや大変なことはたくさんあるのだろうけれど、今回、日本でも見たことがないくらいの人が手話で会話しているのを見て、とても楽しそうで、みんなユーモアがあって、彼らとコミュニケーションをとってみたいと強く思いました。私の妹は、手話を習っていたし、また母がいっていたマスターズの水泳チームにも、耳の聞こえない人はいました。そう考えると、遠い世界の出来事ではありませんでした。私は大学の柔道部に、耳が聞こえないチームメイト(先輩)がいましたし、何より出身のつくば市は耳が聞こえない、目が見えない人が通える日本で唯一の「国立大学」である筑波技術大学があるため、手話で会話している友達同士やカップルをよく見かけていました。今まで手話を習おうと強く思ったことはありませんでしたが、(なんとなくやろうかな〜ということはあった)今日、手話、といっても日本語ではなく世界で広く使用されているASLまたはBSLを学ぶことで世界が広がるのではないかと感じました。ASLとただのサインランゲージ、またはジェスチャーは違うものだと準備ワークショップで聞きました。(注)こんかい一緒に仕事をしたReyによると、カレッジには日本人や韓国人もいるが、彼らに聞くとやはり日本語、韓国語それぞれのSign Languageがあるとのことです。いくつか教えてもらったので紹介します!(Twitterに動画も載せました)
ASL - America Sign Language アメリカ手話で”washroom””me, too””well/ fine”を習いました。まずは 「わたしも!」 pic.twitter.com/nkUQkX5Wjj
— Maria Zwillinge (@maria_zwillinge) 2019年1月26日
ASL - American Sign Language ちなみに、元気は、手を開いて親指を胸の真ん中にグリグリあてる。拍手は手を上げてふる!終演時に、拍手と半分くらい 手を振るサインがみられて感激した。#PuSh pic.twitter.com/lbjRRIAzMR
— Maria Zwillinge (@maria_zwillinge) 2019年1月26日
そのほか、以前参加したAssembry Suport Session でもメールで動画リンクが送られてきたので、そのあたりの準備はしっかりしているなあという印象。今後、世界中のフェスティバルなり、イベントで、ボランティア研修の一環として取り入れたれたらいいな。そしてオリンピックでも!パラリンピックではもしかしたら、やっているのかもしれないけれど。
舞台が始まる前に、9人全員の演者が前にたち、自己紹介(自分が何を演じるか)を手話と共に紹介。(会場には写真付きで全ての主演者の経歴の紹介が貼ってありました。これも目で見て理解できるので、耳の聞こえない人にも助けになりますね)それから始まる。光を多用した素敵な舞台。音はもちろんあったけれど、叫んでいるシーンなどは、おそらく手話で(叫ぶ)と訳していたのではないかと思われる。また、ハムレットと女性が言い合っている場面で、手話通訳者が間に入って笑いをとる場面もあった。つまりハムレットも手話をしているのに、手話を通せと主張する手話通訳者に対して、女性が憤慨するというもの。
カナダの観客はよく笑う。えっこんなとこで笑うの?というと思うこともあったし、ここまで、笑っていいのかしらと思うことも。しかし、笑いは多分演者の力になる。
PuSh Performing Arts Festivalはまだまだ続きます。明日はWSに参加してくるので楽しみ。小さなフェスティバルではあるけれど、他の会場で見かけた人たちがいたり、ボランティアも様々な人がいるので、面白いです。オタワ出身の女の子(就職でバンクーバーにきたばかり)とも話したけれど、カナダは東の雪深いところとバンクーバーとでは全然違うだろうし、国土が広い分、同じ国でも違う雰囲気が楽しめていいなと思いました。聞くと、オタワはバスや交通機関は全て英語とフランス語のアナウンスがあるし、バンクーバーよりフランス語が町中に流れているそう。クリスマス休暇で帰った時は驚いたと話していました。バンクーバーは完全、英語ですから。
(注)ここでのサインランゲージとは違う、といったのは、「国際手話」との比較かもしれない。世界共通のサインとして、国際手話があるそうだが、これはジェスチャーに近いもの、またはただの語彙だとも言われているそうである。また、ASL(アメリカ手話)とBSL(イギリス手話)が主流とのこと。ただし、これは私の付け焼き刃な知識なので、詳しく知りたい方は他の専門書等をみてください。
(反省)今回「デビット」カードが聞き取れなかったことにショック。優しいReyがクレジットカードと比較して説明してくましたが、デビッドそのものは知っているのに!単に聞き取れなかった。それから、パンフレットがあるかとの質問に、PuShのはあるけれど、ハムレットのはないと答えたら、答えを聞くまでもなくさっさと行ってしまったおばさん。質問しといてその態度は何!?とキレそうになりました。英語がたどたどしいからいけないんだけど。なんとなく話している内容は推測できても、英語がいまだに全くわかりません。普通の言い回しがこんなにわからないなんて!楽しげなReyに救われたなあ、本当に。私もやさしい日本語を使う、早口で喋りすぎないなど、初学者と話す時は気をつけようと身を引き締めました。